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東北楽天キャンプ地変更 久米島町関係者ら思い複雑「コロナ禍仕方がない」再来年の誘致目指す

今年の春季キャンプ。選手はイベントなどを通じ、久米島町民と交流を深めてきた。左は茂木栄五郎選手=2月4日、沖縄県久米島町

 プロ野球東北楽天は、来年2月の春季キャンプを沖縄県久米島町で開催しないことを決めた。2005年から16年間続けてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて町と協議し、島の医療体制なども踏まえて判断した。多くの人が訪れる2月の一大イベントの開催が見送られ、町関係者らは複雑な思いを抱いている。

 人口約7700の久米島町は、那覇市から西に約100キロの離島の町だ。国や県の緊急事態宣言に基づき、島外との行き来を制限した期間もあったが、現在は久米島空港での検温など水際対策を徹底し、観光客を受け入れている。
 町内の感染者は8日現在、12月に初めて確認された20代男性1人。久米島病院が唯一、感染者の入院を受け入れているが、病床数は5で軽症者に限られる。重症者はヘリコプターで沖縄本島に搬送される。
 大田治雄町長は「コロナウイルスの影響を受けないという保証があるわけではない。万が一、集団感染が発生すれば、島の医療体制としては厳しい」と今回の決定に理解を示す。
 春季キャンプは、島にとって貴重な「集客力のあるイベント」(町担当者)。2月は観光業の閑散期だったが、05年から一変。キャンプには野球ファンやマスコミ関係者らが多く訪れ、経済波及効果は大きかった。選手や球団関係者と住民との距離が近く、個人的な交流も深まっている。
 支援団体「楽天イーグルス久米島協力会」の宇江城久人事務局長(53)は「状況を考えれば仕方がない。だが、島民の中には『このまま離れてしまうのではないか』と心配する声もある。これからも前向きに取り組みを進めていきたい」と、再来年の誘致へ向けて力を込めた。


2020年12月09日水曜日