このサイトは管理人である伴野貴之が楽天イーグルスに関する記録を残しています。楽天イーグルス!ファイト!
新型コロナウイルスの感染拡大により、東北楽天はチーム活動の一時休止を余儀なくされている。開幕時期の見通しは立っていないが、選手はそれぞれ自主トレーニングを続けている。三木監督の下、春季キャンプ、オープン戦を経て見えてきた今季のチーム像や課題を分析した。
今季の先発陣には厚みがある。経験豊富で実績があるベテラン勢に、力のある若手がひしめく。
順調な仕上がりを見せる則本昂は頭一つ抜けた存在だ。オープン戦では3試合に登板し、防御率1.38。3月21日のオリックスとの練習試合でも2回を完璧に抑えた。調整段階ではあるが、剛速球で三振を奪う従来の投球スタイルではなく、新球種のナックルカーブで緩急をつけ、打たせて取る姿が目立った。
もう1人の柱となる岸は3月中旬に腰の張りを訴え、2軍で調整となった。復帰時期は見通せないが、体調が万全となればローテーション入りは確実だ。
辛島、弓削、新加入の涌井の3投手はオープン戦で尻上がりに調子を上げた。特に良かったのは2年目の弓削。新たに習得したツーシームで投球の幅を広げ、オープン戦では防御率2.25と安定感があった。
追い上げるのは石橋、塩見。昨季8勝の石橋はオープン戦は良かったが、3月12日の2軍のロッテ戦に先発し、3回8失点(自責点5)と不安を残した。2軍でマイペース調整を続けていた10年目の塩見は3月中旬、岸と入れ替わる形で1軍に合流した。実績十分なだけに、今後の実戦での投球に期待が高まる。
先発に転向した松井は苦しんでいる。長い回を投げるためのペース配分を重視するあまり、一回に失点することが多かった。3月27日の巨人との2軍練習試合では1回6失点と乱れた。立ち上がりの不安定さをどこまで修正できるかが先発ローテーション入りの鍵となりそうだ。
2020年04月10日金曜日