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平石監督「CS最高の準備で」 昨季最下位から3位に導く

西武戦の8回、オコエの適時二塁打で生還した二走村林(右)を笑顔で迎える平石監督(中央)

 プロ野球東北楽天は26日、仙台市宮城野区の楽天生命パーク宮城で西武を7−1で下し、今季最終戦を勝利で飾った。71勝68敗4分けのパ・リーグ3位。2季ぶりにクライマックスシリーズ(CS)に進むチームは、平石洋介監督(39)の下、2013年シーズン以来の日本一を狙う。
 試合後にセレモニーがあり、シーズン全143試合を戦った選手らがグラウンドに整列。平石監督が「選手、スタッフの頑張りと皆さんの後押しのおかげで何とか3位に食い込むことができた。CSには最高の準備をして臨む」と、スタンドのファンに向けて感謝とCSへの決意の言葉を述べると、球場は大きな拍手で包まれた。
 今季は逆風の中の船出だった。開幕前に右肘を手術した則本昂大を欠き、開幕戦では岸孝之が左脚を痛め、両エースが早々と離脱した。平石監督は「えらいことになった」と頭を抱えながらも「いないものはしょうがない」と現有戦力を最大限に生かすことに注力した。
 新加入の福井優也、新人弓削隼人を開幕ローテーションに入れ、オープン戦で結果を出した石橋良太も中継ぎから先発に抜てき。救援陣をフル回転させて危機を乗り切った。
 選手とのコミュニケーションを積極的に図った。開幕4番の重責に苦悩する島内宏明を気遣い、打撃不振で2軍落ちしたウィーラーを「このまま2軍ではないので絶対に腐るな」と激励した。2人は9月の勝負どころで勝利に貢献するプレーを見せた。
 指揮官の前向きな姿勢と選手への気配りはチームの結束を高め、昨季最下位のチームは142試合目でリーグ3位をつかみ取った。
 目標のリーグ優勝は達成できなかった。だが日本一の可能性はある。「(CSを勝ち抜いて)最後にもう一度(日本シリーズで)仙台に帰ってきます」。12球団最年少監督は満員のファンに下克上での頂点を誓った。


2019年09月27日金曜日