このサイトは管理人である伴野貴之が楽天イーグルスに関する記録を残しています。楽天イーグルス!ファイト!
一瞬の判断が勝敗を分けた。
七回2死満塁、東北楽天の3番手ハーマンは中村を直球で詰まらせた。三塁側へ転がったボールは三塁線ぎりぎりへ。捕手嶋はファウルになるまで打球を見送るように合図を送ったが、ハーマンは「体が本能的に動いた。(一塁を)アウトにできるとも思った」。捕球している間に三走永江に生還され、痛恨の勝ち越し点を許した。
平石監督は6月中旬から17試合連続無失点だった右腕の不運な場面を振り返り、「完全に打ち取った打球なのでかわいそうではある。ただ、判断ミスだったかもしれない」と渋い表情だった。
本来は、先発のエース則本昂で試合をもっと優位に進めたかった。だが、2点を先取してもらった一回は森に右越えソロを浴びて1点差に迫られ、四回には栗山に逆転の右中間2ランを打たれ、5回3失点で早々と降板してしまった。
強力な西武打線を抑えようと気持ちを高めていただけに「(球速を抑えた)半速球を投げる勇気はなかなかない」。自然とフォークボールやスライダーなどの球速も上がり、速球との差をあまり感じないボールが増えた。
そのために粘られた打席も多く、5回106球と球数もかさんだ。「もう少し長いイニングを投げないと駄目ですね」。エースの顔に悔しさがにじんだ。(伊藤卓哉)
2019年08月08日木曜日