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投手陣耐え切れず 延長10回、松井勝ち越し打許す

10回オリックス2死二、三塁、宗(左)に勝ち越しの右前適時打を打たれ、ベースカバーに向かう松井(川村公俊撮影)

 延長十回2死二、三塁、マウンドには守護神松井が宗と対峙(たいじ)した。2ボールからの3球目、147キロの直球をはじき返されると打球は無情にも一、二塁間を抜け決勝の右前適時打となった。
 「バッター勝負だったが、盗塁されていなければ、本塁で刺せた可能性もあった。もう少し気をつけないといけなかった。十回の投球は少しずれがあった」。左腕は決勝打はもちろん、直前の2死一、二塁から簡単に重盗されたことを悔やんだ。
 この日は投手陣が踏ん張れなかった。先発岸は立ち上がりから制球が甘く、二回までに4失点。打線の奮起で1点差に迫った直後の七回には2死二塁から大城に適時二塁打を浴びて降板した。5−5の八回は3番手ブセニッツが暴投で勝ち越し点を献上した。
 それでも平石監督は「岸は悪いながらも修正して投げていた。松井は春先からずっとチームの最後を締めてくれている。そんなに簡単に信頼が揺らぐようでは抑えを任せていない」とかばった。
 開幕から先発陣がそろわない中、救援陣と打線の奮闘で一時は首位を快走した。6月下旬から10連敗し一時の勢いを失ったものの前半戦は勝率5割で終えた。球宴を挟んだ後半戦はリフレッシュした投手陣の活躍に期待したい。(丹野大)


2019年07月11日木曜日