このサイトは管理人である伴野貴之が楽天イーグルスに関する記録を残しています。楽天イーグルス!ファイト!
壮絶な打ち合いの末、試合を決めたのは東北楽天の山下だった。七回に決勝の逆転2ラン。山下は「入ってくれと思っていた。最高の結果になった」と胸を張った。
1点を追う七回2死一塁。三嶋の低めの直球をうまく捉えた。逆方向への打球は風にも乗り、イーグルスファンが待つ左翼スタンドにぎりぎりで届いた。山下は「ライト方向の打球が風で戻されることは頭にあった。逆方向を意識して、後ろにつなごうと思っていた」と振り返った。
波乱の展開だった。初回の攻撃で6点をリードしたものの、裏の守りでひっくり返された。1時間に及ぶ一回の攻防を終え、平石監督は「流れを変えてほしい」と二回から捕手を新人の太田から山下に交代。投手のテンポの悪さを感じていた山下はストライク先行の組み立てにした。中盤まで先行されるも、「(終盤に強い)今のイーグルスなら逆転できる」と、試合の流れを完全には相手に渡さず、リード面でも期待に応えた。
平石監督は「大きな一発だった。こういう試合を落とせば、シーズンががたがたになる可能性もあった」と攻守で存在感を示した山下を褒めた。
チームは、残り試合に2連勝しソフトバンクが巨人との最終戦に引き分ければ交流戦初優勝となる。大量リードから逆転されたものの、諦めずに勝利を引き寄せたこの日、今季のチームの底力を垣間見た。(丹野大)
2019年06月23日日曜日