このサイトは管理人である伴野貴之が楽天イーグルスに関する記録を残しています。楽天イーグルス!ファイト!
東北楽天は交流戦4カードを終え、6勝5敗で5位につけている。リーグ戦に比べ、投手陣は先発が好調な一方で、攻撃面では得点力の減少が現れている。
交流戦で目を見張るのが先発陣の安定感だ。1試合の平均失点が1点減り、防御率は2点も改善した。
背景には塩見と岸の復帰がある。塩見は5月21日の日本ハム戦で今季初登板し白星。交流戦は2試合に登板し1勝0敗、防御率1.29と好調だ。左太ももの故障が回復し5月25日から先発に加わった岸も交流戦2試合で計4失点。2人とも登板試合は全て7回を投げて救援陣の負担を減らしている。開幕から先発で活躍している美馬は「2人が戻ったことで先発ローテーションが確立し、落ち着いて投げられるようになったのが大きい」と話す。
一方、リーグ戦で奮闘した救援陣は苦しんでいる。開幕から早めの継投でフル回転せざるを得ない状況もあり、パフォーマンスが低下。交流戦の防御率は約2.6点増え6点台に悪化している。特に九回の守護神松井につなぐ終盤の勝ちパターンに苦慮する。リーグ戦では主に宋家豪が担っていたが、12日のヤクルト戦で2失点し2軍調整となった。再昇格したハーマン、ブセニッツ、青山らの状態を見ながらの起用が続きそうだ。
好調なチームを支えた打線も陰りが見える。交流戦の1試合平均得点は3.9点と1点減った。気になるのは本塁打数。球団新記録の7本塁打を放った14日の広島戦を除くと、10試合で2本にとどまる。普段、対戦しない投手を相手にすることで「映像資料と実際の打席での差をいかに早く埋めるかが大事」(平石監督)と試合の中での修正能力が求められる。
一発に頼らない攻撃をするには、交流戦の打率が3割を超える浅村、ブラッシュ、茂木、辰己に得点圏で回す工夫も必要だ。四球や犠打、足を使った戦術などベンチワークも鍵になる。
球団初の交流戦優勝を奪えるか。残り7試合の戦いに注目だ。(伊藤卓哉)
2019年06月18日火曜日